2011年3月23日水曜日

ポーラ?鈴木社長 店頭販売を収益の柱に育成

 ポーラ?オルビスホールディングス傘下のポーラの鈴木弘樹社長は23日までにフジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、店頭でエステサービスなどとともに化粧品を販売する「ポーラザビューティー」事業について、「今年中に店舗数を現在から約60増やして500にする」と述べ、店頭販売を収益の柱に育成していく考えを示した。

 同社の主力は訪問販売だが、女性の社会進出が進み在宅率が低下したことなどから業績が低迷。これに対応し、2005年に新業態となる店舗展開を始め、20?30代の女性顧客の取り込みを図ってきた。鈴木社長は「今後、駅前などに戦略的に出店し、エステやカウンセリングの精度を高めるなどサービスを充実させて顧客志向をさらに強め、売り上げ増につなげたい」との方針を示した。

 国内の化粧品市場は人口減などの影響で中長期的な拡大が見込めない上、低価格志向も強まっている。同社が取り扱うのは主に5000円以上の高価格帯の製品が中心だが、鈴木社長は「美容意識の高い富裕層を中心に、高品質で付加価値の高い製品を提供する」として、引き続き国内に注力していく考えだ。

 ただ、「海外売上高比率を現在の3%から、近く10%にまで高めたい」とも話し、成長著しい新興国市場などの開拓も進める考えを表明。中国では4月から百貨店店頭でカウンセリングを強化するなどブランド浸透を図っているほか、ロシアでは「5年くらいで取り扱い店舗数を現在の31から100に増やす」と強調。その上で「業態改革が安定的な成長の途についた。顧客との新たな接点も作り、確固たるブランドにしたい」と意気込みを示した。(中村智隆)

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引用元:ロハン(新生R.O.H.A.N) 専門サイト

2011年3月17日木曜日

セガ、PS3「Power Smash 4?

 株式会社セガは、2011年発売予定のプレイステーション 3用スポーツ(テニス)「Power Smash 4(パワースマッシュ4)」の最新映像を公開した。

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 「Power Smash 4」は、世界での累計出荷本数500万本以上を誇るリアルテニスゲーム「Power Smash」シリーズの10周年記念作品。選手のプレイスタイルに合った操作をすると能力が上昇し、極めることで「スーパーグレイトショット」が打てるようになる新機能「マッチモーメンタム」を採用している。

 公開された映像では、「Roger Federer」と「Andy Murray」の対戦映像を中心に展開。誰でも簡単にスーパープレイを楽しめるなどゲームの魅力が紹介される。

(C)SEGA. All trademarks used herein are under license from their respective owners.

【GAME Watch,中野信二】


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引用元:ローズ(Rose) 専門サイト

2011年3月11日金曜日

<黒川文雄のサブカル黙示録>アニメフェアで見たアジアの台頭

 アニメなどの映像総合見本市「東京国際アニメフェア(TAF)2010」が3月25?28日、開かれました。海外の映像系コンテンツマーケットでは仏カンヌで開かれる「MIPCOM」「MIPTV」が有名ですが、TAFは、アニメを中心にビジネス(商談)、とパブリック(一般観覧)に分かれており、声優を招いてのイベントや予告編上映などメニューも盛りだくさんという世界的に珍しいイベントで、海外でも知られています。

 今回は、会場で海外バイヤー(買い手)と日本セラー(売り手)の両方からの話を聞くことができましたので、ぜひその内幕について触れましょう。

 まず、数年前までは欧米系のバイヤーが主流でしたが、急速に中国を中心としたアジア系バイヤーが増えているそうです。確かに展示でも中国系コンテンツホルダーや制作会社が多くなっており、海外客(前年比6%増)の約7割が中国を代表格とするアジア系ではないでしょうか。日本側セラーとしては、バイヤーが増えたことで売りやすくなった半面、世界的な経済不況により、購入時の「前渡し金」に当たる「ミニマムギャランティー=最低保証金)」の設定が難くなったそうです。また、売れセンのコンテンツばかりが人気で、いまだに不況を脱した感覚はないようです。日本国内のコンテンツ需要が斜陽化する中で、海外に活路を見いだしたいところですが、そうもいかないのが現実なのでしょう。

 逆に言えば、海外のバイヤー側には、購入しやすい環境になったともいえます。セラー側も1コンテンツ当たりの単価は以前より下がっているものの、まとめ買いをするアジア系バイヤーには歓迎すべきかもしれません。しかし、バイヤー側も慎重になっていて、以前ならばプリバイ(完成する前にキャストや予告編などで判断して購入すること)をしていたようなコンテンツにも買い控えがあるようです。また日本で人気のコンテンツが海外でも売れる法則は当てはまらないことが多く、その“選球眼”も大切です。

 さて今回目立ったのは、中国系コンテンツと制作会社の発展ぶりです。ただコンテンツの出展も多かったのですが、まだ日本で受け入れられるのは難しいと思われます。西遊記や三国志などをモチーフにしたものが多く、キャラクターもどこかで見たような感じで、成熟にはしばらくの時間が必要です。

 しかし、ツールの高度化と普及もあり、制作のテクニックは十分保有しています。既に数年前から日本アニメの「下請け」として腕を磨いてきているからでしょう。もしかすると先端を走っていた日本が振り向いたら、すぐ後ろにはアジアのコンテンツがいた……なんてことにもなりかねません。日本が戦後から欧米を模倣して成長したように、今後のアジア系コンテンツの成長は自明の理です。さらにいえば、東京で開催されていた見本市が、今後は上海や北京になるという流れもありえます。モーターショーでも実証済みですが、需要のあるところで開催するのはビジネスとして当たり前のことです。

 今回のTAFで個人的に感じたのは、映画「アバター」の成功を受けてなのでしょうが映像の3D化、CG映画が進んでおり、その題材が「牙狼」「キャプテンハーロック」などリメークが多いのは、アジア重視志向の表れではないかと思っています。 

 ◇筆者プロフィル

くろかわ?ふみお=1960年、東京都生まれ。84年アポロン音楽工業(バンダイミュージック)入社。ギャガコミュニケーションズ、セガエンタープライゼス(現セガ)、デジキューブを経て、03年にデックスエンタテインメントを設立、社長に就任した。08年5月に退任。現在はブシロード副社長。音楽、映画、ゲーム業界などの表と裏を知りつくす。

引用元:フリフオンライン(Flyff) 専門情報サイト